2008年11月15日
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2008年10月28日
~五代目蔵元 N.Y 初試飲会~
~五代目蔵元 N.Y 初試飲会~
こんにちは!
五代目蔵元の藤井です。ニュースレターをご覧の皆様、今回で第3回目の連載となりました。今号は、緊張のうちに終わった初日のイベントの夜に起きた事件からの紹介です。
私たち4蔵元と、スタッフの総勢約10名は、数台のタクシーに便乗し2軒目の料飲店に向かいました。考えてみればNYに到着して既に12時間以上、時差も考えると私たちの疲れは既にピークに…。 そのような状態の中、短い時間でしたがこのタクシーの移動は「束の間の休息」となりました。目印の交差点で再び合流後、気合を入れなおして、次の料飲店に徒歩で移動、、、の予定でした。その時、某I蔵元の社長様が「無い…、携帯電話がない!」とパニック状態に…。どうやらタクシーでの移動中に紛失したようです。とりあえず、自分の番号を呼び出してみたものの無常にも呼び出し音が流れるだけで応答は無し。ここは世界の中心のニューヨークはマンハッタン、半ばあきらめかけていた中、最後にもう一度、電話を鳴らしてみると、受話器の向こうから何やらメキシカン風の人声が!、 慌ててI社長、現地のスタッフに電話を交代して話してもらったところ、相手はタクシーの運転手でした。
彼は、私たちを乗せていた運転手でした。そして私たちを降ろした後、帰路についていた様子で既に40分以上、走っている状態でした。スタッフを通じて「往復の交通費を謝礼として出すので、戻ってきてくれないか?」とお願いしたところ、快く一声「OK!」と。それから約1時間後、氷点下の中で待ち続ける私たちの前にイエローキャブは颯爽と現れたのでした。こうして大事な個人情報を満載したI社長の携帯電話は無事に戻ってきました。余談ですが、タクシーの到着までの時間、一緒に路上にてお付き合い頂いたメンバーへI社長から振舞われたスターバックのコーヒーの温かさとタクシーの運転手の心意気と友情は今でもしっかりと脳裏に刻まれています。前号にも書きましたが、人種のるつぼのNYは、スリルもありますが、共存共栄の街でもあることを改めて感じました。
翌日は、ホテルから地下鉄にて現地の代理店のあるビルまで移動、午前中の準備を経て午後からNYのレストランやホテルのバイヤーさんやマスコミを集めての搾りたての日本酒や大吟醸などを中心とした試飲会です。場所はマンハッタンの中でも少し西南部に外れたやや静かなストリート街の中のビルの一室。本日は商談もやや踏み込んだ内容になることが想定されるため、英語力に不安のある嘉美心ブースには来年度に現地代理店さんに採用予定の学生さん(ちなみに日本人です)に急遽、スタッフとして入って頂く事になりました。
嬉しいことに、私自身はNY初登場でしたが、嘉美心のお酒は現地スタッフの営業努力のおかげもあり、既に飲んだことのあるお客様も数名いらっしゃり、驚きとともに感激の3時間でした。(ちなみに弊社の出品酒は「純米大吟醸」「特別純米 渚の歌」「特別純米 桃花源 しぼりたて」の3種類。) 酒質的にも巷で持てはやされている淡麗辛口とは一線を画する「旨口タイプ」であるため、他の蔵元さんの出品酒との違いが外国の方には判り易い様子で想像していた以上の高評価でした。(辛口は海外では「ドライ」と一般的に言われます。例えば、辛口の搾りたてであれば、「フレッシュ&ドライ」などと言われます)。特に「桃花源 しぼりたて」などはお米の旨味がたっぷりの搾りたて原酒であるため、「フレッシュ&ジューシー」と表現されるお客様が多いことは新たな発見でした。余談ですが、この「桃花源」は岡山名産の「清水白桃」から分離育成した酵母でもあるので、そのことを熱心に説明していたところ、いつの間にかお客様やスタッフの間から「ピーチボーイ」というニックネームまで頂いてしまいました。(後で聞いた話ですが、どうやら私のネクタイが桃、サル、犬、雉のデザインされた「岡山県ネクタイ」だったことも一因だったそうです。)
ちなみに「嘉美心」のアメリカでのブランドネームが「Heart Of God」(ハート オブ ゴッド)として親しまれています。これはもともと日本での「嘉美心」の由来が「身も心も清めてお酒を醸したい」という気持ちから「神心」と名付けようと思ったが「神」という字を直接使うとバチが当たると思い、同音の「嘉美心」と付けた先代のストーリーからイメージして付けられたものです。(God Mindと意訳していたこともあります) そのため日本より宗教色の強いアメリカでは、想像以上に「ごりやく(ご利益)」のあるネーミングであることを実感しました。
また、ちょうど、この時期に全日空(ANA)さんの国際線ファーストクラスに弊社の純米大吟醸が採用されていることも酒質のグレードアップ(イメージアップ?)に一役買いました。実際のところNYでは大吟醸は華やかな香りを有するタイプが未だに主流となっているため、どちらかというと「食前酒」的な扱いが多く、タイプも数の多さの割には似たようなタイプの酒質が多いのですが、弊社の大吟醸はANAのソムリエさんにより最高の機内食に合う「食中酒」として選ばれました、と伝えてから試飲して頂くとより一層、味わいについて理解していただくことができました。
一番、印象に残ったお客様はティモシー サリバン氏という男性で、「数年前に嘉美心の酒を現地のスタッフに紹介してもらってから(その時、飲んだのが「桃花源のしぼりたて」)、すっかりその味にはまってしまい、今回、オーナーの藤井さんに逢えるのを楽しみにしてました。」と言われた時は感激で胸いっぱいになりました。 彼をはじめ皆さま、とてもフレンドリーなお客様ばかりで、話も日本酒のことのみならず、お互いの文化の話などにもおよび、使い古された言葉ですが、「酒に国境は無い」ということを痛感した3時間でした。
さて、2日目の試飲会も無事、終了。 私たちは夕食をとるため、マンハッタンの街中に移動することになりました。今回の訪米のもうひとつも目的である、「KOI(恋)」というレストランを訪問するためです。そう、そのレストラン「KOI」は嘉美心の純米大吟醸が店のプライベートブランドとしてメニューに載っているニューヨークでも流行の料飲店なのです。 続く・・・ (文責:五代目蔵元 藤井 進彦)
こんにちは!
五代目蔵元の藤井です。ニュースレターをご覧の皆様、今回で第3回目の連載となりました。今号は、緊張のうちに終わった初日のイベントの夜に起きた事件からの紹介です。
私たち4蔵元と、スタッフの総勢約10名は、数台のタクシーに便乗し2軒目の料飲店に向かいました。考えてみればNYに到着して既に12時間以上、時差も考えると私たちの疲れは既にピークに…。 そのような状態の中、短い時間でしたがこのタクシーの移動は「束の間の休息」となりました。目印の交差点で再び合流後、気合を入れなおして、次の料飲店に徒歩で移動、、、の予定でした。その時、某I蔵元の社長様が「無い…、携帯電話がない!」とパニック状態に…。どうやらタクシーでの移動中に紛失したようです。とりあえず、自分の番号を呼び出してみたものの無常にも呼び出し音が流れるだけで応答は無し。ここは世界の中心のニューヨークはマンハッタン、半ばあきらめかけていた中、最後にもう一度、電話を鳴らしてみると、受話器の向こうから何やらメキシカン風の人声が!、 慌ててI社長、現地のスタッフに電話を交代して話してもらったところ、相手はタクシーの運転手でした。
彼は、私たちを乗せていた運転手でした。そして私たちを降ろした後、帰路についていた様子で既に40分以上、走っている状態でした。スタッフを通じて「往復の交通費を謝礼として出すので、戻ってきてくれないか?」とお願いしたところ、快く一声「OK!」と。それから約1時間後、氷点下の中で待ち続ける私たちの前にイエローキャブは颯爽と現れたのでした。こうして大事な個人情報を満載したI社長の携帯電話は無事に戻ってきました。余談ですが、タクシーの到着までの時間、一緒に路上にてお付き合い頂いたメンバーへI社長から振舞われたスターバックのコーヒーの温かさとタクシーの運転手の心意気と友情は今でもしっかりと脳裏に刻まれています。前号にも書きましたが、人種のるつぼのNYは、スリルもありますが、共存共栄の街でもあることを改めて感じました。
翌日は、ホテルから地下鉄にて現地の代理店のあるビルまで移動、午前中の準備を経て午後からNYのレストランやホテルのバイヤーさんやマスコミを集めての搾りたての日本酒や大吟醸などを中心とした試飲会です。場所はマンハッタンの中でも少し西南部に外れたやや静かなストリート街の中のビルの一室。本日は商談もやや踏み込んだ内容になることが想定されるため、英語力に不安のある嘉美心ブースには来年度に現地代理店さんに採用予定の学生さん(ちなみに日本人です)に急遽、スタッフとして入って頂く事になりました。
嬉しいことに、私自身はNY初登場でしたが、嘉美心のお酒は現地スタッフの営業努力のおかげもあり、既に飲んだことのあるお客様も数名いらっしゃり、驚きとともに感激の3時間でした。(ちなみに弊社の出品酒は「純米大吟醸」「特別純米 渚の歌」「特別純米 桃花源 しぼりたて」の3種類。) 酒質的にも巷で持てはやされている淡麗辛口とは一線を画する「旨口タイプ」であるため、他の蔵元さんの出品酒との違いが外国の方には判り易い様子で想像していた以上の高評価でした。(辛口は海外では「ドライ」と一般的に言われます。例えば、辛口の搾りたてであれば、「フレッシュ&ドライ」などと言われます)。特に「桃花源 しぼりたて」などはお米の旨味がたっぷりの搾りたて原酒であるため、「フレッシュ&ジューシー」と表現されるお客様が多いことは新たな発見でした。余談ですが、この「桃花源」は岡山名産の「清水白桃」から分離育成した酵母でもあるので、そのことを熱心に説明していたところ、いつの間にかお客様やスタッフの間から「ピーチボーイ」というニックネームまで頂いてしまいました。(後で聞いた話ですが、どうやら私のネクタイが桃、サル、犬、雉のデザインされた「岡山県ネクタイ」だったことも一因だったそうです。)
ちなみに「嘉美心」のアメリカでのブランドネームが「Heart Of God」(ハート オブ ゴッド)として親しまれています。これはもともと日本での「嘉美心」の由来が「身も心も清めてお酒を醸したい」という気持ちから「神心」と名付けようと思ったが「神」という字を直接使うとバチが当たると思い、同音の「嘉美心」と付けた先代のストーリーからイメージして付けられたものです。(God Mindと意訳していたこともあります) そのため日本より宗教色の強いアメリカでは、想像以上に「ごりやく(ご利益)」のあるネーミングであることを実感しました。
また、ちょうど、この時期に全日空(ANA)さんの国際線ファーストクラスに弊社の純米大吟醸が採用されていることも酒質のグレードアップ(イメージアップ?)に一役買いました。実際のところNYでは大吟醸は華やかな香りを有するタイプが未だに主流となっているため、どちらかというと「食前酒」的な扱いが多く、タイプも数の多さの割には似たようなタイプの酒質が多いのですが、弊社の大吟醸はANAのソムリエさんにより最高の機内食に合う「食中酒」として選ばれました、と伝えてから試飲して頂くとより一層、味わいについて理解していただくことができました。
一番、印象に残ったお客様はティモシー サリバン氏という男性で、「数年前に嘉美心の酒を現地のスタッフに紹介してもらってから(その時、飲んだのが「桃花源のしぼりたて」)、すっかりその味にはまってしまい、今回、オーナーの藤井さんに逢えるのを楽しみにしてました。」と言われた時は感激で胸いっぱいになりました。 彼をはじめ皆さま、とてもフレンドリーなお客様ばかりで、話も日本酒のことのみならず、お互いの文化の話などにもおよび、使い古された言葉ですが、「酒に国境は無い」ということを痛感した3時間でした。
さて、2日目の試飲会も無事、終了。 私たちは夕食をとるため、マンハッタンの街中に移動することになりました。今回の訪米のもうひとつも目的である、「KOI(恋)」というレストランを訪問するためです。そう、そのレストラン「KOI」は嘉美心の純米大吟醸が店のプライベートブランドとしてメニューに載っているニューヨークでも流行の料飲店なのです。 続く・・・ (文責:五代目蔵元 藤井 進彦)
kamikokoroshuzo at 15:18|Permalink│イベント(蔵祭り以外)