2009年01月27日
「ニューヨーク物語」その4~ 五代目蔵元の「レストラン KOI」訪問日記 ~
さて、今回のニューヨークツアーの最大の目標は日本名門酒会として「ニューヨークでの試飲会」を成功させることですが、嘉美心としてのもうひとつの目的は「レストラン KOI」を表敬訪問することでもありました。皆様ご存知のように今、ニューヨークでは日本酒ブームが続いています。この「レストラン KOI」ですが本店はロサンゼルスにあり、現在はニューヨーク、ラスベガスと、主要都市に3店舗を構えた繁盛店です。弊社も4,5年ほど前よりご縁を頂き、国内では40%まで精白した岡山県産の山田錦を用いた「純米大吟醸・嘉美心」としてご愛顧いただいている商品をプライベートボトルに詰めた「KOI(恋)」という作品名でグランドメニューに採用されています。実はこの「嘉美心の純米大吟醸」の一番のお得意先(個店出荷先)は国内外含めてもこの「レストラン KOI」なんです。前回のニュースレターでも紹介しましたが、ニューヨークは日本酒ブームが続いており、特に「最高峰の酒」とされる大吟醸の品揃えに熱心な飲食店が多く、これらの店の多くは飲食メニューはもちろん、店内の装飾にもこだわりがあり、その結果、マスコミへの露出度も高く、予約も数週間前から入れないと入店できないような店も多くあるそうです。
この「レストラン KOI」もマンハッタンの一角「Bryant Park Hotel」のメインレストランとして多くのお客様に愛されているお店です。入り口の長身の金髪女性の案内のもと、我々は重厚な木製のドアを開きフロア内に入りました。まず、正面に「日本庭園」をイメージした受付が目に入ります。そしてその中心にはなんと嘉美心の「大吟醸 KOI」のボトルがオブジェの一部として美しく配置されていました! 入店直後から既に感激の波が体全体に押し寄せてしました。「ニューヨークに来てよかった~~!」と思った瞬間でした。フロア内は今、流行の間接照明を効果的に使ったレイアウトのため、非常に薄暗く、目が慣れていない状態では足元が不安でスムースに歩けないような感覚です。(メニューを見るにも手元に明かりが必要ではないか、というような店も滞在中に数店ありました。)当日は訪問時間が、ちょうどディナータイムとかち合ったため、かなり大きな店内なんですが、目が慣れてきてフロア内を見渡すとお客様で「ほぼ満席状態」、活気のある店内でした。 やはりこの店もかなり前から予約を入れないと入店できない人気店とのことです。更によく見渡すと店内のレイアウトのベースとして壁面や天井には幾何学的な「ひし形」の模様が立体的に描かれてます。また客席はいくつかのスペースに仕切られており、ところどころにはクリーク(小川)が配置されています。フロアのスタッフに聞いてみたところ、壁面のオブジェは「魚のウロコ」をイメージしてみたとのこと…。
さて、“勘”の鋭い読者の皆さんなら既にお気づきの方もいらっしゃると思いますが、実は、この「レストラン KOI」、オーナーの当初からの意向(店のコンセプト)はお魚の「鯉」をモチーフにしたとのこと。つまり壁面や天井の模様は「鯉」のイメージだったんです。それが、どこで話が行き違ったかわかりませんが、蔵元にラベルが届いた段階では「KOI=“恋”」、 つまり「Carp(鯉)」からいつの間にか「Love(恋)」にすり替わっていたのです。恐らく「オーナーさん⇒レストランのコンサルタントさん⇒現地代理店さん⇒印刷業者さん」の流れの中で行き違ってしまったんでしょうね…。 私たちもラベルに刷り込まれている「だ円」の模様をみて、「これはなんなんだろうね? 利き猪口の底に描いている「蛇の目」でもイメージしているのかな?」などと社内でも‘のん気’に話題にしていたのですが、実はこのデザインは「池に出来た波紋」だったのです。 長年の「謎?」はこうして現地を訪問したことにより思わぬ形で解けました。ちなみに現地のオーナーさんはアジア系のアメリカ人、とのことで日本語のウイットが判る方が考えて頂いたのならOKなのですが、思わず‘冷や汗’が出ました。あいにく当日、オーナーさんは不在だったため、直接、経緯をお伺いすることは出来ませんでしたので、この件の真相はしばらくは闇の中、ということになってしまいました。 ちなみに料理のほうですが、やはりアメリカ人の胃袋を想定したボリュームのようで一品一品のスケールが大きく、あまり多くの種類はオーダーできませんでしたが、日本酒にもワインにも合う微妙に美味しいお料理でした。気分もいつもより高揚しており、気がつけば我々4人でボトルが5本ほど空いており、後日の支払いが非常に心配される思い出に残る一夜となりました。
この「レストラン KOI」もマンハッタンの一角「Bryant Park Hotel」のメインレストランとして多くのお客様に愛されているお店です。入り口の長身の金髪女性の案内のもと、我々は重厚な木製のドアを開きフロア内に入りました。まず、正面に「日本庭園」をイメージした受付が目に入ります。そしてその中心にはなんと嘉美心の「大吟醸 KOI」のボトルがオブジェの一部として美しく配置されていました! 入店直後から既に感激の波が体全体に押し寄せてしました。「ニューヨークに来てよかった~~!」と思った瞬間でした。フロア内は今、流行の間接照明を効果的に使ったレイアウトのため、非常に薄暗く、目が慣れていない状態では足元が不安でスムースに歩けないような感覚です。(メニューを見るにも手元に明かりが必要ではないか、というような店も滞在中に数店ありました。)当日は訪問時間が、ちょうどディナータイムとかち合ったため、かなり大きな店内なんですが、目が慣れてきてフロア内を見渡すとお客様で「ほぼ満席状態」、活気のある店内でした。 やはりこの店もかなり前から予約を入れないと入店できない人気店とのことです。更によく見渡すと店内のレイアウトのベースとして壁面や天井には幾何学的な「ひし形」の模様が立体的に描かれてます。また客席はいくつかのスペースに仕切られており、ところどころにはクリーク(小川)が配置されています。フロアのスタッフに聞いてみたところ、壁面のオブジェは「魚のウロコ」をイメージしてみたとのこと…。
さて、“勘”の鋭い読者の皆さんなら既にお気づきの方もいらっしゃると思いますが、実は、この「レストラン KOI」、オーナーの当初からの意向(店のコンセプト)はお魚の「鯉」をモチーフにしたとのこと。つまり壁面や天井の模様は「鯉」のイメージだったんです。それが、どこで話が行き違ったかわかりませんが、蔵元にラベルが届いた段階では「KOI=“恋”」、 つまり「Carp(鯉)」からいつの間にか「Love(恋)」にすり替わっていたのです。恐らく「オーナーさん⇒レストランのコンサルタントさん⇒現地代理店さん⇒印刷業者さん」の流れの中で行き違ってしまったんでしょうね…。 私たちもラベルに刷り込まれている「だ円」の模様をみて、「これはなんなんだろうね? 利き猪口の底に描いている「蛇の目」でもイメージしているのかな?」などと社内でも‘のん気’に話題にしていたのですが、実はこのデザインは「池に出来た波紋」だったのです。 長年の「謎?」はこうして現地を訪問したことにより思わぬ形で解けました。ちなみに現地のオーナーさんはアジア系のアメリカ人、とのことで日本語のウイットが判る方が考えて頂いたのならOKなのですが、思わず‘冷や汗’が出ました。あいにく当日、オーナーさんは不在だったため、直接、経緯をお伺いすることは出来ませんでしたので、この件の真相はしばらくは闇の中、ということになってしまいました。 ちなみに料理のほうですが、やはりアメリカ人の胃袋を想定したボリュームのようで一品一品のスケールが大きく、あまり多くの種類はオーダーできませんでしたが、日本酒にもワインにも合う微妙に美味しいお料理でした。気分もいつもより高揚しており、気がつけば我々4人でボトルが5本ほど空いており、後日の支払いが非常に心配される思い出に残る一夜となりました。
「ニューヨーク物語」その4~ 五代目蔵元の「レストラン KOI」訪問日記 ~
さて、今回のニューヨークツアーの最大の目標は日本名門酒会として「ニューヨークでの試飲会」を成功させることですが、嘉美心としてのもうひとつの目的は「レストラン KOI」を表敬訪問することでもありました。皆様ご存知のように今、ニューヨークでは日本酒ブームが続いています。この「レストラン KOI」ですが本店はロサンゼルスにあり、現在はニューヨーク、ラスベガスと、主要都市に3店舗を構えた繁盛店です。弊社も4,5年ほど前よりご縁を頂き、国内では40%まで精白した岡山県産の山田錦を用いた「純米大吟醸・嘉美心」としてご愛顧いただいている商品をプライベートボトルに詰めた「KOI(恋)」という作品名でグランドメニューに採用されています。実はこの「嘉美心の純米大吟醸」の一番のお得意先(個店出荷先)は国内外含めてもこの「レストラン KOI」なんです。前回のニュースレターでも紹介しましたが、ニューヨークは日本酒ブームが続いており、特に「最高峰の酒」とされる大吟醸の品揃えに熱心な飲食店が多く、これらの店の多くは飲食メニューはもちろん、店内の装飾にもこだわりがあり、その結果、マスコミへの露出度も高く、予約も数週間前から入れないと入店できないような店も多くあるそうです。
この「レストラン KOI」もマンハッタンの一角「Bryant Park Hotel」のメインレストランとして多くのお客様に愛されているお店です。入り口の長身の金髪女性の案内のもと、我々は重厚な木製のドアを開きフロア内に入りました。まず、正面に「日本庭園」をイメージした受付が目に入ります。そしてその中心にはなんと嘉美心の「大吟醸 KOI」のボトルがオブジェの一部として美しく配置されていました! 入店直後から既に感激の波が体全体に押し寄せてしました。「ニューヨークに来てよかった~~!」と思った瞬間でした。フロア内は今、流行の間接照明を効果的に使ったレイアウトのため、非常に薄暗く、目が慣れていない状態では足元が不安でスムースに歩けないような感覚です。(メニューを見るにも手元に明かりが必要ではないか、というような店も滞在中に数店ありました。)当日は訪問時間が、ちょうどディナータイムとかち合ったため、かなり大きな店内なんですが、目が慣れてきてフロア内を見渡すとお客様で「ほぼ満席状態」、活気のある店内でした。 やはりこの店もかなり前から予約を入れないと入店できない人気店とのことです。更によく見渡すと店内のレイアウトのベースとして壁面や天井には幾何学的な「ひし形」の模様が立体的に描かれてます。また客席はいくつかのスペースに仕切られており、ところどころにはクリーク(小川)が配置されています。フロアのスタッフに聞いてみたところ、壁面のオブジェは「魚のウロコ」をイメージしてみたとのこと…。
さて、“勘”の鋭い読者の皆さんなら既にお気づきの方もいらっしゃると思いますが、実は、この「レストラン KOI」、オーナーの当初からの意向(店のコンセプト)はお魚の「鯉」をモチーフにしたとのこと。つまり壁面や天井の模様は「鯉」のイメージだったんです。それが、どこで話が行き違ったかわかりませんが、蔵元にラベルが届いた段階では「KOI=“恋”」、 つまり「Carp(鯉)」からいつの間にか「Love(恋)」にすり替わっていたのです。恐らく「オーナーさん⇒レストランのコンサルタントさん⇒現地代理店さん⇒印刷業者さん」の流れの中で行き違ってしまったんでしょうね…。 私たちもラベルに刷り込まれている「だ円」の模様をみて、「これはなんなんだろうね? 利き猪口の底に描いている「蛇の目」でもイメージしているのかな?」などと社内でも‘のん気’に話題にしていたのですが、実はこのデザインは「池に出来た波紋」だったのです。 長年の「謎?」はこうして現地を訪問したことにより思わぬ形で解けました。ちなみに現地のオーナーさんはアジア系のアメリカ人、とのことで日本語のウイットが判る方が考えて頂いたのならOKなのですが、思わず‘冷や汗’が出ました。あいにく当日、オーナーさんは不在だったため、直接、経緯をお伺いすることは出来ませんでしたので、この件の真相はしばらくは闇の中、ということになってしまいました。 ちなみに料理のほうですが、やはりアメリカ人の胃袋を想定したボリュームのようで一品一品のスケールが大きく、あまり多くの種類はオーダーできませんでしたが、日本酒にもワインにも合う微妙に美味しいお料理でした。気分もいつもより高揚しており、気がつけば我々4人でボトルが5本ほど空いており、後日の支払いが非常に心配される思い出に残る一夜となりました。
この「レストラン KOI」もマンハッタンの一角「Bryant Park Hotel」のメインレストランとして多くのお客様に愛されているお店です。入り口の長身の金髪女性の案内のもと、我々は重厚な木製のドアを開きフロア内に入りました。まず、正面に「日本庭園」をイメージした受付が目に入ります。そしてその中心にはなんと嘉美心の「大吟醸 KOI」のボトルがオブジェの一部として美しく配置されていました! 入店直後から既に感激の波が体全体に押し寄せてしました。「ニューヨークに来てよかった~~!」と思った瞬間でした。フロア内は今、流行の間接照明を効果的に使ったレイアウトのため、非常に薄暗く、目が慣れていない状態では足元が不安でスムースに歩けないような感覚です。(メニューを見るにも手元に明かりが必要ではないか、というような店も滞在中に数店ありました。)当日は訪問時間が、ちょうどディナータイムとかち合ったため、かなり大きな店内なんですが、目が慣れてきてフロア内を見渡すとお客様で「ほぼ満席状態」、活気のある店内でした。 やはりこの店もかなり前から予約を入れないと入店できない人気店とのことです。更によく見渡すと店内のレイアウトのベースとして壁面や天井には幾何学的な「ひし形」の模様が立体的に描かれてます。また客席はいくつかのスペースに仕切られており、ところどころにはクリーク(小川)が配置されています。フロアのスタッフに聞いてみたところ、壁面のオブジェは「魚のウロコ」をイメージしてみたとのこと…。
さて、“勘”の鋭い読者の皆さんなら既にお気づきの方もいらっしゃると思いますが、実は、この「レストラン KOI」、オーナーの当初からの意向(店のコンセプト)はお魚の「鯉」をモチーフにしたとのこと。つまり壁面や天井の模様は「鯉」のイメージだったんです。それが、どこで話が行き違ったかわかりませんが、蔵元にラベルが届いた段階では「KOI=“恋”」、 つまり「Carp(鯉)」からいつの間にか「Love(恋)」にすり替わっていたのです。恐らく「オーナーさん⇒レストランのコンサルタントさん⇒現地代理店さん⇒印刷業者さん」の流れの中で行き違ってしまったんでしょうね…。 私たちもラベルに刷り込まれている「だ円」の模様をみて、「これはなんなんだろうね? 利き猪口の底に描いている「蛇の目」でもイメージしているのかな?」などと社内でも‘のん気’に話題にしていたのですが、実はこのデザインは「池に出来た波紋」だったのです。 長年の「謎?」はこうして現地を訪問したことにより思わぬ形で解けました。ちなみに現地のオーナーさんはアジア系のアメリカ人、とのことで日本語のウイットが判る方が考えて頂いたのならOKなのですが、思わず‘冷や汗’が出ました。あいにく当日、オーナーさんは不在だったため、直接、経緯をお伺いすることは出来ませんでしたので、この件の真相はしばらくは闇の中、ということになってしまいました。 ちなみに料理のほうですが、やはりアメリカ人の胃袋を想定したボリュームのようで一品一品のスケールが大きく、あまり多くの種類はオーダーできませんでしたが、日本酒にもワインにも合う微妙に美味しいお料理でした。気分もいつもより高揚しており、気がつけば我々4人でボトルが5本ほど空いており、後日の支払いが非常に心配される思い出に残る一夜となりました。
「ニューヨーク物語」その4~ 五代目蔵元の「レストラン KOI」訪問日記 ~
さて、今回のニューヨークツアーの最大の目標は日本名門酒会として「ニューヨークでの試飲会」を成功させることですが、嘉美心としてのもうひとつの目的は「レストラン KOI」を表敬訪問することでもありました。皆様ご存知のように今、ニューヨークでは日本酒ブームが続いています。この「レストラン KOI」ですが本店はロサンゼルスにあり、現在はニューヨーク、ラスベガスと、主要都市に3店舗を構えた繁盛店です。弊社も4,5年ほど前よりご縁を頂き、国内では40%まで精白した岡山県産の山田錦を用いた「純米大吟醸・嘉美心」としてご愛顧いただいている商品をプライベートボトルに詰めた「KOI(恋)」という作品名でグランドメニューに採用されています。実はこの「嘉美心の純米大吟醸」の一番のお得意先(個店出荷先)は国内外含めてもこの「レストラン KOI」なんです。前回のニュースレターでも紹介しましたが、ニューヨークは日本酒ブームが続いており、特に「最高峰の酒」とされる大吟醸の品揃えに熱心な飲食店が多く、これらの店の多くは飲食メニューはもちろん、店内の装飾にもこだわりがあり、その結果、マスコミへの露出度も高く、予約も数週間前から入れないと入店できないような店も多くあるそうです。
この「レストラン KOI」もマンハッタンの一角「Bryant Park Hotel」のメインレストランとして多くのお客様に愛されているお店です。入り口の長身の金髪女性の案内のもと、我々は重厚な木製のドアを開きフロア内に入りました。まず、正面に「日本庭園」をイメージした受付が目に入ります。そしてその中心にはなんと嘉美心の「大吟醸 KOI」のボトルがオブジェの一部として美しく配置されていました! 入店直後から既に感激の波が体全体に押し寄せてしました。「ニューヨークに来てよかった~~!」と思った瞬間でした。フロア内は今、流行の間接照明を効果的に使ったレイアウトのため、非常に薄暗く、目が慣れていない状態では足元が不安でスムースに歩けないような感覚です。(メニューを見るにも手元に明かりが必要ではないか、というような店も滞在中に数店ありました。)当日は訪問時間が、ちょうどディナータイムとかち合ったため、かなり大きな店内なんですが、目が慣れてきてフロア内を見渡すとお客様で「ほぼ満席状態」、活気のある店内でした。 やはりこの店もかなり前から予約を入れないと入店できない人気店とのことです。更によく見渡すと店内のレイアウトのベースとして壁面や天井には幾何学的な「ひし形」の模様が立体的に描かれてます。また客席はいくつかのスペースに仕切られており、ところどころにはクリーク(小川)が配置されています。フロアのスタッフに聞いてみたところ、壁面のオブジェは「魚のウロコ」をイメージしてみたとのこと…。
さて、“勘”の鋭い読者の皆さんなら既にお気づきの方もいらっしゃると思いますが、実は、この「レストラン KOI」、オーナーの当初からの意向(店のコンセプト)はお魚の「鯉」をモチーフにしたとのこと。つまり壁面や天井の模様は「鯉」のイメージだったんです。それが、どこで話が行き違ったかわかりませんが、蔵元にラベルが届いた段階では「KOI=“恋”」、 つまり「Carp(鯉)」からいつの間にか「Love(恋)」にすり替わっていたのです。恐らく「オーナーさん⇒レストランのコンサルタントさん⇒現地代理店さん⇒印刷業者さん」の流れの中で行き違ってしまったんでしょうね…。 私たちもラベルに刷り込まれている「だ円」の模様をみて、「これはなんなんだろうね? 利き猪口の底に描いている「蛇の目」でもイメージしているのかな?」などと社内でも‘のん気’に話題にしていたのですが、実はこのデザインは「池に出来た波紋」だったのです。 長年の「謎?」はこうして現地を訪問したことにより思わぬ形で解けました。ちなみに現地のオーナーさんはアジア系のアメリカ人、とのことで日本語のウイットが判る方が考えて頂いたのならOKなのですが、思わず‘冷や汗’が出ました。あいにく当日、オーナーさんは不在だったため、直接、経緯をお伺いすることは出来ませんでしたので、この件の真相はしばらくは闇の中、ということになってしまいました。 ちなみに料理のほうですが、やはりアメリカ人の胃袋を想定したボリュームのようで一品一品のスケールが大きく、あまり多くの種類はオーダーできませんでしたが、日本酒にもワインにも合う微妙に美味しいお料理でした。気分もいつもより高揚しており、気がつけば我々4人でボトルが5本ほど空いており、後日の支払いが非常に心配される思い出に残る一夜となりました。
この「レストラン KOI」もマンハッタンの一角「Bryant Park Hotel」のメインレストランとして多くのお客様に愛されているお店です。入り口の長身の金髪女性の案内のもと、我々は重厚な木製のドアを開きフロア内に入りました。まず、正面に「日本庭園」をイメージした受付が目に入ります。そしてその中心にはなんと嘉美心の「大吟醸 KOI」のボトルがオブジェの一部として美しく配置されていました! 入店直後から既に感激の波が体全体に押し寄せてしました。「ニューヨークに来てよかった~~!」と思った瞬間でした。フロア内は今、流行の間接照明を効果的に使ったレイアウトのため、非常に薄暗く、目が慣れていない状態では足元が不安でスムースに歩けないような感覚です。(メニューを見るにも手元に明かりが必要ではないか、というような店も滞在中に数店ありました。)当日は訪問時間が、ちょうどディナータイムとかち合ったため、かなり大きな店内なんですが、目が慣れてきてフロア内を見渡すとお客様で「ほぼ満席状態」、活気のある店内でした。 やはりこの店もかなり前から予約を入れないと入店できない人気店とのことです。更によく見渡すと店内のレイアウトのベースとして壁面や天井には幾何学的な「ひし形」の模様が立体的に描かれてます。また客席はいくつかのスペースに仕切られており、ところどころにはクリーク(小川)が配置されています。フロアのスタッフに聞いてみたところ、壁面のオブジェは「魚のウロコ」をイメージしてみたとのこと…。
さて、“勘”の鋭い読者の皆さんなら既にお気づきの方もいらっしゃると思いますが、実は、この「レストラン KOI」、オーナーの当初からの意向(店のコンセプト)はお魚の「鯉」をモチーフにしたとのこと。つまり壁面や天井の模様は「鯉」のイメージだったんです。それが、どこで話が行き違ったかわかりませんが、蔵元にラベルが届いた段階では「KOI=“恋”」、 つまり「Carp(鯉)」からいつの間にか「Love(恋)」にすり替わっていたのです。恐らく「オーナーさん⇒レストランのコンサルタントさん⇒現地代理店さん⇒印刷業者さん」の流れの中で行き違ってしまったんでしょうね…。 私たちもラベルに刷り込まれている「だ円」の模様をみて、「これはなんなんだろうね? 利き猪口の底に描いている「蛇の目」でもイメージしているのかな?」などと社内でも‘のん気’に話題にしていたのですが、実はこのデザインは「池に出来た波紋」だったのです。 長年の「謎?」はこうして現地を訪問したことにより思わぬ形で解けました。ちなみに現地のオーナーさんはアジア系のアメリカ人、とのことで日本語のウイットが判る方が考えて頂いたのならOKなのですが、思わず‘冷や汗’が出ました。あいにく当日、オーナーさんは不在だったため、直接、経緯をお伺いすることは出来ませんでしたので、この件の真相はしばらくは闇の中、ということになってしまいました。 ちなみに料理のほうですが、やはりアメリカ人の胃袋を想定したボリュームのようで一品一品のスケールが大きく、あまり多くの種類はオーダーできませんでしたが、日本酒にもワインにも合う微妙に美味しいお料理でした。気分もいつもより高揚しており、気がつけば我々4人でボトルが5本ほど空いており、後日の支払いが非常に心配される思い出に残る一夜となりました。